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都圏等大都市圏のみ展開」16.8%、「全国展開」14.0%、「その他」17.0%となっている。この支店(営業所)等の設置地域と最多出荷(販売・サービス提供)地域をみると、「県内及び周辺地域」63.7%が最も多く、ついで「全国展開」11.6%となり、首都圏、関西名古屋圏、中核都市等は本社所在地との地域的関連性から特定し難い側面があることを示している。

 

第2節 経営戦略と労働力需要

 

1. 市場戦略の特質と傾向

 

自社の主力製(商)品やサービスの進展(市場浸透度)度合いは、企業の戦略タイプに様々な影響を及ぼすことは周知のとおりである。特に市場(ユーザー、消費者)や製(商)品は、一般的に発展段階別に、萌芽期、拡大期、成熟期、衰退期に分類されるが、これらの時間軸を取捨して、現時点における市場戦略をどうとらえて、どのような経営行動を示すか、また地域産業の担い手としての産業、企業の活性化、人材の確保・育成などの関わりについて探求してみる。先ず、今度の調査対象である企業の市場戦略の全体像を概観してみよう。

 

−市場戦略5つのタイプの傾向−
市場戦略の特質を5要素に集約したものが図表3-4である。
この内、全産業で最も肯定的な市場戦略は、「高付加価値・高品質製品を指向したマーケテイング戦略を追求していく」及び「高いシェアを指向するよりも、それぞれの市場での利益確保を優先する」の2つの市場戦略である、最も高い支持を得ている「高付加価値・高品質指向を追求」することに「ある程度あてはまる」39.6%、「その通りあてはまる」34.0%と、約74%程度

 

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